今日のやましょう便り

【第3週・火曜:生前整理と相続トラブルを防ぐ5つの心得】

2025年06月10日 10:51


はじめに:相続で揉めるのは“財産”だけじゃない

近年、家庭裁判所に持ち込まれる相続トラブルの件数は増加傾向にあります。大金をめぐる争いが原因と思われがちですが、実はその多くが“遺品の分け方”や“残された物の処理”といった、財産以外の部分での行き違いから生まれているのです。

特に、親が亡くなってから初めて「この家、どう片付ければいいの?」「この着物、誰が持っていくの?」という事態になることが多く、兄弟姉妹や親族の関係性を悪化させてしまうことも。

このようなトラブルを未然に防ぐために重要なのが“生前整理”。今回は、生前整理が相続を円満にする理由と、具体的に知っておきたい5つの心得について解説します。


心得①:物は“残す”ではなく“伝える”

「とっておけば分かるだろう」と思っていても、実際は“使い方”“価値”“想い”などが正しく伝わらないケースがほとんどです。

たとえば、

  • 趣味で集めていたコレクション

  • 思い出のある家具や道具

  • 貴金属や記念硬貨

これらは本人にとっては大切でも、遺された人には意味が分からず「処分対象」になってしまうことも。そこで、

  • リストを作る

  • 写真で記録する

  • 一言メモを添える といった工夫が有効です。


心得②:「財産」以外の共有も重要

不動産や預金といった“資産”は、相続税対策としても関心が高まっていますが、

  • 着物

  • 宝飾品

  • 工具や家財 など、価値の分かりづらい“モノ”の扱いは軽視されがちです。

相続が始まった後に「これは私がもらう」「勝手に売らないで」と言い争いになる前に、

  • 価値がある物は見える化しておく

  • 使ってほしい人を伝えておく など、目に見える形で整理しておくことが円満相続のカギになります。


心得③:相続人に「決断を委ねない」

「全部子どもたちで相談して決めてくれればいい」――これは、いちばんトラブルになりやすい考え方です。

立場の違いや感情、経済的な事情によって、話し合いがスムーズに進まないことも。親の意思が明確に残されていれば、それが“判断軸”になって揉め事を減らせます。

エンディングノートや手紙、ちょっとした口頭のメモでも構いません。「何をどうしてほしいか」を示すだけで、残された人の負担は大きく減ります。


心得④:“今”のうちに手放せるものは整理しておく

物の量が多ければ多いほど、片付けは大変になります。

  • 要らないと思うもの

  • 今後使わないもの

  • 誰にとっても価値がなさそうなもの は、自分の判断で“手放せるうちに”減らしておくのが得策です。

特に、

  • タンスいっぱいの衣類

  • 書類やアルバム

  • 趣味用品やガラクタ類 などは、自分で分別しておくだけで、相続時の混乱を防ぐことができます。


心得⑤:第三者を活用する勇気も必要

家族間だけで整理を進めるのが難しいとき、プロの手を借りることは決して“逃げ”ではありません。

たとえば、

  • 出張買取で価値ある物だけを査定してもらう

  • 遺品整理士に片付けを依頼する

  • 弁護士や行政書士に相談する

といった第三者の関与は、感情的なもつれを回避するための冷静な手段です。

やましょうでも、生前整理・断捨離・遺品整理を通して「その先の相続トラブルを防ぐ」サポートをご提供しています。


よくあるご相談

「母が元気なうちに、少しずつ整理を始めたいけど、どこから手を付ければいいか分からない」

「親が集めていた貴金属やブランド品。相続時の分け方で兄弟と揉めそう…」

「父が亡くなった後、家族内で“誰がどれを持つか”で言い合いになり、今でも気まずいです」


まとめ:生前整理は“家族の未来を守る備え”

相続トラブルの多くは、「物の整理不足」や「想いの伝達不足」が原因です。

  • 物は“伝える”ことが大切

  • 判断を家族に丸投げしない

  • 見えない資産にも目を向ける

これらを意識するだけで、家族の心に残る生前整理が実現します。


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やましょうは、あなたとご家族の「その先」を見据えた整理を、安心して進められるお手伝いをいたします。